総合満足度 4.0
アルパカさん(女性・30歳・東京・教員)
学習期間 |
3ヶ月(2015年5月〜2015年8月) |
自身の語学レベル |
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語学学習の目的 |
仕事 |
教材選びに重視した点 |
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※体験者による情報提供のため、現状と異なる場合がございます。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。
TOEIC形式の問題演習をストイックに大量にこなすよりも、実際のビジネスシーンを想定して色々なシチュエーションの英語を学びたい人にお勧めです。教材の質への満足度は高いです。
個人的にこの教材が面白く感じたのは、一週間ごとにミッションをクリアしていく「プロジェクト学習」。900点を謳う教材ということもあり、一つ一つのプロジェクトのボリュームがけっこうあります。テーマが多岐にわたるので、楽しんで取り組めます。
ただし一長一短はあります。毎日何分とか、何ページずつ単語を覚えていくような教材ではありません。「プロジェクト」であるがゆえに、1時間くらいまとまった時間を確保して集中して取り組むようなテキストです。
ただ一回解いて終わりの市販問題集とは違って、何度も聞いたり読んだりしないと解けないような複雑な問題が多いので、やりごたえは感じられます。
なおTOEIC形式の問題集としては、やや量が物足りなく感じました。試験本番のリスニングは一発勝負ですし、試験全体を通して非常にスピード感を求められるので、本番が近づいたら問題演習に集中するなど、自分で学習計画を立てる必要があります。
問題演習より、様々な形式の英語に触れて、英語力を総合的に高めることでスコアも上げるという考え方の教材だと思います。TOEICだけを最終ゴールとせず、英語そのものが好きで、総合的に学習したい人にはお勧めできます。
アルクTOEICテスト対策シリーズはどのような学習方法の教材ですか?
テキスト6冊やCDなどの教材が最初にまとめて送られてきて、自分で計画を立てて学習を進めるタイプの教材です。
一番の特徴は、1週間に1つのミッションをクリアしていく「プロジェクト学習」。まとまった量の英文を聞いたり、読んだりしながら、OJTを想定して英語力を高めていくというコンセプトです。
アルクTOEICテスト対策シリーズを選んだ決め手は?
アルクのウェブサイトに載っている全体のカリキュラムを見て興味を惹かれたのがきっかけです。
問題演習を単調に沢山こなすのではなく、「転居先(海外)の新居を探す」「社内の備品を買い替える」「企業に人材を紹介する」などの具体的なシチュエーションに基づいたタスクに取り組んでいくのが楽しそうだと思いました。
もちろんTOEICでハイスコアを取るのが第一目的なので、問題演習がこなせることは大前提ではありましたが、それならば市販の問題集で事足ります。しかし、英語を実際に使えるようになりたいという思いがあったので、生活で遭遇しそうな多くの場面をベースに作られたこの教材が魅力的に映りました。
また、アルクは「ヒアリングマラソン」はじめ、英語の通信教育で知名度があり安心感があったのも決め手です。
他の英語教材と比較・検討しましたか?
書店のTOEIC対策コーナーに行き、「900点以上を目指す」趣旨の市販本を最初は検討していました。
かなりの数の問題集や単語帳の中身を手に取って見てみたのですが、正直に言ってどれも似たり寄ったりに見えて、模試や分野別問題集(リーディング、リスニングなどに特化したもの)をどう組み合わせればいいのか、自分では分かりませんでした。
また、860点を目標にする本は多いのですが、900点以上目標のものは数が限られ、内容も細かいし、面白そうと思えるものがなかなか見つかりません。
一つの問題集を一度解いたら繰り返して同じ問題集は解きたくなかったので、慎重に考えた挙句結局購入はしませんでした。
アルクTOEICテスト対策シリーズを通じて、当初どのレベルまで英語力を向上させたいと思いましたか?
教材を使い始める前、学生時代に2回ほど受験したTOEICの点数が、最高で810点でした。
英語に関わる仕事を始めたため、TOEIC900点以上は持っていたいと「900点以上(できれば950点ほど)」を目標にしていました。TOEICの勉強を通して強化をしたいと思ったのはヒアリングと語彙力です。
この教材の学習を通じて達成したスコアは945点。リスニングである程度自分のリズムをつかみながら解答し、リーディングの問題も最後まで解けるようになったので、目標はほぼ達成することができました。
アルクTOEICテスト対策シリーズをより活かすために、どのように活用しましたか?
特にリスニングを強化したかったので、プロジェクト学習の部分では簡単に諦めてスクリプトを見てしまわず、何度でも聞き直して取り組んでいました。
一回当たりの会話(リスニング)の分量が多いため、テキストのページに聞き取れた部分のメモを取りながら、自分なりの答えが出せるまで粘りました。
また、「ながら学習」はしないと決めて取り組みました。TOEICはスピード勝負な部分があるので、携帯電話のタイマー機能を使い、時間制限をかけて集中して問題演習をしました。
時間に余裕のある日は、会話のスクリプトを見ながらシャドーイングもしました。ナチュラルなスピードなので顎は疲れますが、速さに慣れる一つの方法にはなったかと思います。
なぜ、アルクTOEICテスト対策シリーズの利用をやめましたか?
4か月間なんとか時間を見つけて続けたのですが、忙しくなるにつれて仕事との両立が難しくなり、6冊すべてを学習し終えることができませんでした。
プロジェクト学習自体は面白かったのですが、テスト受験が近づいてくると「やはり問題演習の数をこなすのが大事では」と思い始めてしまったのも、最後までできなかった理由かと思います。
一回当たりの区切りがもう少し細かく、学習時間が30分ほどで済めば、もう少し継続できたかもしれません。
勉強のしやすさ/続けやすさ 4.0
平日は仕事が忙しくて学習時間が毎日は確保できなかったため、比較的業務量の少ない曜日や週末に、まとめて勉強するようにしていました。
大体週に2〜3日、一回1〜2時間ほどのペースだったと思います。テキストの構成が1週間にプロジェクト1つなので、学習ペースが自分で作れる人には向いていると思います。
私の場合、基本的に前のページから順番にはやりますが「今日は時間があまりないからTOEIC形式の問題演習のページだけやろう」「まとまった時間が取れる日にプロジェクト学習のページをじっくりと」というように、その日の状況に応じてやりたい内容に取り組んでいました。
継続しやすい工夫という点では、テーマに変化があるので飽きなくて良いと思います。
要望を言うとしたら、できれば6冊分通しでの「学習進捗チェック表」のようなものがついていると、自分の現在地が分かって見通しが持て、やる気も持続できたかもしれません。
教材のわかりやすさ・充実度 4.0
教材が充実しているのは間違いないかと思います。
TOEICというと、高いスコアを取ることが大きな目的になるかと思いますので、問題演習型の教材が大半かと思いますが、実践的な場面を想定したプロジェクト型学習というところにこの教材の魅力とこだわりを感じました。
TOEICはテクニックを知っていればスコアアップが狙えるとよく言われます。私もその通りだと思います。ただ、ビジネスシーンで英語を使用できるようになることが目標の学習者も多いはず。
それならば、普段の仕事で英語を使う機会が少ない分、この教材で少しでも使用場面をイメージしながら学べることは有意義だと思います。
ただし、英会話力の向上を目標にされている方には、ビジネスで使うフレーズがまとまっているようなものではないので、お勧めしません。
また、問題演習をひたすらしたい、文法をしっかり学びたいという場合は市販のTOEIC問題集の方が目的に敵うと思います。
価格 3.0
セット・コース名 |
挑戦900点 TOEIC(R)テスト攻略プログラム |
内容 |
- テキスト6冊
- CD6枚(+テスト用CD3枚)
- 解答・和訳の冊子6冊
- アラカルト問題集(CD付き)
- CDケース
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価格(合計金額) |
62,640円
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送料 |
送料なし |
※体験者による情報提供のため、現状と異なる場合がございます。最新の情報は公式サイトにてご確認ください。
受講料62640円を標準的な学習期間である6か月で割ると、1か月あたり10440円と、決して安いとは言えない値段でした。少なくとも即決で買えるような値段とは言えないです。
とはいえ、英会話教室に週1回通っても同じぐらいの値段になるかと思うので、いかに自分で使い倒せるか次第かなとも思います。
テキスト6冊にそれぞれに対応するCD6枚など、教材が充実していることを考えると、値段は高いけれどしっかりと活用できれば満足感は得られるのではないでしょうか。
サービス/サポート 3.0
サポートという点では、あまりこれといった印象に残るサービスはありませんでした。
アルクの会員向けのウェブサイトがあり、掲示板のように学習の相談ができるのは知っていましたが、仕事で忙しくてそのサイトを見る暇もなく、SNSを普段から頻繁にチェックする方でもないので全く活用できませんでした。逆に言えば、特に不満に思った点はありませんでした。
英会話教材 全般 Q&A
どのようなきっかけで英語教材を購入しようと思いましたか?
受講当時、中学生と高校生に英語を教えていたため、自分自身も英語力をブラッシュアップし、ひとりの学習者であり続けるために受講を検討しました。
具体的な目標を持つため、数字で結果が出るTOEICを受験することにし、仕事をしながらでも受講可能な通信の教材をインターネットで探すところから始めました。
英語教材を今検討している人に「英語教材の選び方」としてどのようなアドバイスをしますか?
私が重視するのは、学習ページの見やすさと、解答・解説の使いやすさです。
パッと見たときに、ページに文字がぎっしり詰まりすぎてやる気をなくすようなものや、解答が別冊でないもの、解答のみで解説がないものは避けるようにしています。
直感で好きだと思える教材でないと、結局続かないからです。この教材はメインテキストの解答解説が別冊になっているので、答え合わせがしやすかったです。